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【Claude Code基本操作 #8】MCPサーバーの設定と活用——外部ツールと繋げる仕組み
2026-03-19#Claude Code#AI#MCP

【Claude Code基本操作 #8】MCPサーバーの設定と活用——外部ツールと繋げる仕組み

Claude Codeは標準のままでもファイル操作やWeb検索など多くのことができる。さらに機能を拡張したいときに使うのが**MCP(Model Context Protocol)**になる。


MCPとは何か

MCP(Model Context Protocol)はAnthropicが策定したオープンな規格で、AIが外部のツールやサービスと通信するための共通インターフェース。

Claude Codeは標準で以下のようなツールを持っている。

  • ファイルの読み書き・編集
  • コマンド実行
  • Web検索・URLフェッチ
  • Glob・Grep による検索

MCPを使うと、この標準ツールセットに外部サービスやカスタムツールを追加できる。GitHubのIssueを読む、Slackにメッセージを送る、データベースに問い合わせる——こういった操作をClaude Codeから直接行えるようになる。

MCPサーバーとは

MCP仕様に従って実装されたプログラムを「MCPサーバー」と呼ぶ。Claude Codeはクライアントとして動き、MCPサーバーに「このツールを実行してくれ」とリクエストを送る。

Claude Code(クライアント)
  ↕ MCP
MCPサーバー(GitHub / Slack / Filesystem など)
  ↕
外部サービス・ファイルシステム・API

設定方法

コマンドで追加する

claude mcp add コマンドでMCPサーバーを追加できる。

claude mcp add <name> <command> [args...]

例:ローカルのファイルシステムを操作するMCPサーバーを追加する場合。

claude mcp add filesystem npx -y @modelcontextprotocol/server-filesystem /Users/myname/projects

設定ファイルで管理する

claude mcp add の実態は .claude/settings.json(プロジェクトスコープ)または ~/.claude/settings.json(ユーザースコープ)への書き込み。直接編集しても動く。

{
  "mcpServers": {
    "filesystem": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/Users/myname/projects"]
    }
  }
}

スコープの種類

スコープ 設定ファイル 用途
local(デフォルト) .claude/settings.local.json 個人利用・Gitに含めない
project .claude/settings.json チーム共有・Gitでコミット
user ~/.claude/settings.json 全プロジェクト共通

チームで使うMCPサーバーはprojectスコープに書いてGitで共有するのがすっきりする。APIキーなど秘密情報が含まれる場合はlocalスコープに書いてGitignoreする。


Gemini連携の実例

Geminiを含む外部LLMをClaude CodeのMCPとして繋げると、「Claude Codeのセッション内からGeminiに問い合わせる」ことができる。

設定

Gemini CLIのMCPサーバーを追加する。

claude mcp add gemini npx -y @google/gemini-mcp-server

GEMINI_API_KEY を環境変数で渡す場合は設定ファイルに書く。

{
  "mcpServers": {
    "gemini": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@google/gemini-mcp-server"],
      "env": {
        "GEMINI_API_KEY": "your-api-key"
      }
    }
  }
}

使い方

設定後はClaude Codeの会話の中でGeminiを呼び出せる。

「この画像生成プロンプトをGeminiで試して、結果を教えて」
「GeminiとClaudeでこの質問への回答を比較して」

Claude Code自身が「Geminiに聞くべき場面」と判断したときに自動でツールを呼び出す。明示的に「Geminiを使って」と指示することもできる。


代表的なMCPサーバー

公式・コミュニティから多数のMCPサーバーが公開されている。

MCPサーバー できること
@modelcontextprotocol/server-github Issue・PR・コードの読み取り・作成
@modelcontextprotocol/server-filesystem 任意パスのファイル操作
@modelcontextprotocol/server-postgres PostgreSQLへの問い合わせ
@modelcontextprotocol/server-puppeteer ブラウザ操作・スクレイピング
@modelcontextprotocol/server-slack Slackのメッセージ送受信

利用可能なMCPサーバーの一覧は MCP公式サイトawesome-mcp-servers にまとまっている。

追加後の確認

設定済みのMCPサーバーは以下で確認できる。

claude mcp list

カスタムMCPサーバーを作る

既存のMCPサーバーで対応できない場合、自分でMCPサーバーを実装することもできる。MCP SDKはPython・TypeScript向けが公開されており、任意のAPIやツールをClaude Codeから呼び出せるようにできる。

# Python SDKの場合
pip install mcp

# TypeScript SDKの場合
npm install @modelcontextprotocol/sdk

社内APIやプロプライエタリなデータソースに繋げたい場合はカスタム実装が選択肢になる。


まとめ

  • MCPはClaude Codeと外部ツールを繋ぐ共通規格
  • claude mcp add またはsettings.jsonで設定する
  • スコープ(local / project / user)を用途で使い分ける
  • GitHub・Slack・DB・ブラウザなど多数のMCPサーバーが公開されている
  • 対応するものがなければカスタム実装も可能

第7回:メモリ機能:会話をまたいで記憶させる方法